ある日突然、歯が欠けてしまった…。
あまり想像したくないトラブルですが、食事をしているとき、ケガや事故など、歯が欠けてしまうという状況はそれほど珍しいことではありません。
今回は、なぜ歯が欠けてしまったのか、歯が欠けてしまったときはどうすれば良いのか、歯科医院での治療法をご説明します。
歯が欠ける原因
① 虫歯
歯が欠ける原因として一番多いと言われているのが、虫歯です。
虫歯で歯が欠けるときは、既に虫歯が進行している状態。そのまま放置しておくと神経を抜かなくてはならなくなりますので、虫歯かな?と思ったら早めに治療を受けることが大切です。
② エナメル質の衰え
歯を覆っているエナメル質が衰えてくると、歯が欠けることがあります。
エナメル質が衰える原因としては、炭酸飲料などの食生活や、加齢などもあります。
また、食後すぐに歯磨きをするとエナメル質が衰えてしまうので、食後30分後くらいを目安に歯磨きを行うと良いでしょう。
③ 噛み合わせ・歯ぎしり
噛み合わせが悪かったり、くいしばり、歯ぎしりなどの癖を持っている方は、歯が欠けやすい場合があります。日頃から強い力が歯に加わるため、ダメージが蓄積してしまうのです。
癖は自分自身では気が付かない場合が多いですが、何か違和感を覚えた際はすぐに歯科医院で受診するのが早期治療の鍵となります。
歯が欠けてしまったときの対処法
突然、歯が欠けてしまった!というとき、みなさんはどうしますか?
対処として多いのが、「ティッシュに包んで持ってくる」というもの。
もちろん欠けた歯を持参していただくことは重要ですが、可能であれば「口の中に含んだまま」歯科医院に来てくださるのが望ましいです。口の中に含むことで乾燥などを防ぐことができるため、歯の劣化を防ぐことができます。
口の中に含むのは抵抗があるという方は精製水か新しい牛乳パックの牛乳につけ、乾燥させないようにして歯科医院に持ってきて下さい。
歯科医院での治療法
歯の欠けた部分が小さければ、レジンという材料で欠けた部分を修復します。
欠けた部分が大きく、歯の神経が露出してしまったときは歯の神経の処置をします。
場合によっては神経をとることもあります。
欠けた部分が残っていれば、それを歯科用の接着剤で付けられることもありますが、それがない場合、またあってもあまりに大きく欠けている場合は差し歯などの被せ物で修復します。
歯が欠けるなんて思ってもみないことが急に起こることもあります。
その時はすぐにかかりつけの歯科医院に受診することが大切です。
歯科衛生士 前田 由香
2014年12月19日 カテゴリ:歯が欠けた, 歯ぎしり, 虫歯 and tagged エナメル質, 歯が欠けた, 歯ぎしり, 虫歯