千葉市でおすすめ評判の歯医者・ブライト歯科・矯正歯科クリニックの口コミ・評判

アーカイブ: 9月 2015

はじめての小児歯科

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お子様、親御様、共に緊張する方が多い『はじめての歯医者さん』
いつ頃行けばいいのか分からず、お子様も嫌がるのでついそのままにしてしまう・・・
という事もあるのではないでしょうか?
今回は『初めての歯医者さん』へ行くきっかけをご紹介します。

☆治療ではなく予防で通う

大人、子供問わず「歯が痛くなってから歯医者さんへ」という方は多いです。
しかしこれは大きな間違いです。
「歯が痛くなる」=「炎症がある。または、むし歯になっている」と考えられます。
歯科医院に通い出すタイミングとして、重要なのは「悪くなる前」であること。
お子様が健康な歯であり続ける為には、タイミングがとても大切です。
「痛くなってからの治療」ではなく、「痛くなる前に予防」という考えが非常に大切です。

☆お子様の歯が生えて来た時がスタート

①生後6~ 9ヶ月→下の前歯が生えてくる
②生後9~10ヶ月→上の前歯が生えてくる
③生後11~1歳頃→上下の歯が4本ずつに
④1歳2ヶ月~1歳6ヶ月→奥歯(第一乳臼歯)が生える
⑤1歳9ヶ月~2歳頃→犬歯が生える
⑥2歳6ヶ月頃→奥歯(第二乳臼歯)が生える

全ての乳歯が生えそろう時期は、平均2歳6ヶ月頃ですが、大体3歳半頃までに生えそろえば問題ありません。
この時期、歯の状態のチェック、歯磨き方法の指導、簡単なフッ素塗布等の予防処置等は、対象が幼いお子様であっても可能です。
早すぎると感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、お子様の虫歯を予防するには、乳歯が生えてきた時から、予防の通院を開始するのが最も確実なのです。

☆虫歯に気をつけるタイミング

【3歳頃】
お子様の乳歯が生え揃う時期です。
しかし、まだお子様自身ではしっかりと歯磨きが出来ない為、親御様が仕上げ磨きを行う等、手を貸してあげる必要があります。
【6歳頃】
お子様の永久歯が生え始める時期です。
生えて来たばかりの歯を幼若永久歯と言います。
特徴として、
① 歯の強度が低く、抵抗力が弱い
② 形態的に溝が深く、歯ブラシでは溝に入って汚れを取るのが難しい
上記の特徴から、この時期にフッ素塗布、シーラント等の予防処置を行い、むし歯になるのを防ぐ事が大切です。
また、このくらいの年齢になると、親御様のチェックも少なくなりがちなので、仕上げ磨きは、親御様の手によってやって頂いた方が、むし歯のリスクを下げる事が出来ます。
一生歯を失う事なくお口の健康を保つためにも、治療だけでなく、予防で歯科を受診する事をお勧めします。

歯科衛生士 倉田孝子 

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災害時の歯科の役割

今日9月1日は防災の日ですね。
災害がいつ起こるか、予測は出来ません。
日本の地震発生数は多く、今後予測される大規模地震への対策や、局地的な風水害、大規模事故による局地災害などに備えるために、歯科医療・歯科保健を含めた被災者への健康支援の推進が必要になります。

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災害では上記のサイクルがみられます。
災害時の歯科医療は「亜急性期から急性期」にとくに必要となり,具体的な活動としては,,
・歯科医療所見からの身元確認
・歯科医療救援
・口腔ケア
が挙げられます。

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実際に災害に遭われた方へのアンケートでは,最も困ったことの第1位が「口腔ケア」という結果が出ています。
今回は,災害において特に問題となる口腔ケアの重要性に注目してみたいと思います。

被災時の口腔環境の悪化により、特に高齢者の方において、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染を発症する恐れがあります。
実際に、「災害関連死」の原因として誤嚥性肺炎が考えられるケースが現在までに多くありました。
そのため東日本大震災の後、厚生労働省より、「歯・口・入れ歯の清掃がおろそかになることにより、特に高齢者においては、誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症を引き起こしやすくなる」と注意喚起がなされました。
これにより、災害拠点病院など多くの方が搬送される病院や、高齢者施設、在宅療養者のいる居宅に対して、口腔ケアが早期に必要であることが示されました。

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歯科保健活動は、これまで各自治体の医療行政などが中心となって行われてきましたが、被災により拠点を失ったり人的資源を欠いたりすることで、必ずしも直後から十分に機能するとは言えません。
そのため、「迅速に保健所機能を補完して地域保健業務を回復させるチーム(DHEAT)」、内部と外部支援との調整を行う「災害医療コーディネーター」、歯科としての共通認識を統一するための「災害歯科保健医療連絡協議会」等が設立されました。

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以上のように、どんな災害に対しても、その直後から動くためには、災害が起こる前に綿密な準備を行い、継続的に訓練や講習を受け続ける必要があります。
「緊急時に動き出す」のではなく、「普段から動いている」状態にして、トップスピードで動き出す態勢を整えておかなければなりません。
迅速な口腔ケアにより、少しでも多くの方が救われることを心より願っています。

歯科医師 岸 結城

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