こんにちは。
寒い日が続いていますね。
先日朝のテレビで、お口の健康と体の健康はつながっているという特集が放送されていました。
また、同じ日に院長に「細菌学」と「歯科栄養学」について教えていただいたので、簡単にご紹介したいと思います。
虫歯や歯周病の原因となる細菌が血液に入ると、血管の内膜にプラークを作り、「歯原性菌血症」という病気を引き起こすことが今日わかっています。
これによって血流が悪くなり、その血管により酸素や栄養が送られている心臓や脳に影響を与え、動脈硬化・心臓血管疾患・糖尿病・脳血管疾患などの原因となることがわかってきています。
毎日の丁寧なブラッシングや定期的なクリーニングで、お口の中にプラークを蓄積させないことが重要です。
ブラッシングの方法にもコツがありますので、もし興味がございましたら、是非聞いてくださいね!
また、テレビのCMでも聞いたことがあるかもしれませんが、〝病気というほどではないが健康状態が悪く病気に向かいつつある状態″と言われる「未病」の対応も今日、重要視されてきています。
以上のような歯原性菌血症や未病を予防するために、医科とは違う歯科の観点から考える「歯科栄養学」によると、以下の食品が効果的と言われているそうですので簡単にご紹介させていただきます。
カテキン類
緑茶に含まれていて、歯周病菌や虫歯菌に対抗する効果があると言われています。
抗酸化物質
抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンE、αカロテンやβカロテン(人参、かぼちゃなどの緑黄色野菜)含む食品は歯周病を予防すると言われています。
オメガ3脂肪酸
青魚をはじめ、シソ油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などに含まれています。歯周病を予防すると言われています。
毎日の丁寧なブラッシングや定期的なクリーニングでお口の中にプラークを溜めないことに加えて、歯科栄養学の観点から、効果的な食品を少し頭の片隅にでも置いていただき、多方面からお口の健康、体の健康につながればいいなと思います。
歯科衛生士 倉田孝子
2015年12月10日 カテゴリ:歯周病 and tagged 予防歯科, 歯原性菌血症